“まず、新しい情報に常に接し、それらを個別に吟味するということを反復している。そしてそれぞれの情報源・報道そのものにどれほどのバイアス(偏向)がかけられているかも、先回りして勘定に入れる。”
“次に、流されている情報がどういうところを狙っているのかを推理しながら、個々のアイテムを吟味する。99%が素人の状態で原発パニックが進行している以上、どんな報道をしてもそれはどちらかの陣営、あるいは両方の陣営がプロパガンダの材料にする。それをわかっていて営利目的でニュースが配信される。だから、記事の書き方にエンベッドされたシグナルを探知しようとする。”
“その次に、ソースの利用法を見ている。最近のニュースや過去にさかのぼった文献がどの陣営の人たちにどのようにネット上で引用され、流されているかを検討する。引用の仕方がまちがっていたり、そもそものソースが理解されていない(誤訳や意図的な誤訳含む)場合も可能性の範疇に入れる。情報源には背後関係はあるか。たとえば原子力業界が自ら選んだ専門家による調査結果か。あるいは脱原発で商売をしている人の研究成果なのか。その専門家は他に陰謀論めいた本を出した過去がないか。それぞれの研究発表では、何が発表されていないのか…”
“さらに、自分の中で結論を出したいという欲求を見つめ、それに溺れないようにする。…「結論を素早く出し、行動で世の中を変える」という方法論をアクティヴィズムと呼ぶなら、ぼくがやっているのは「自分で出そうとしている結論を自ら疑い、プロセスを磨いていく」だけの方法論だ。ヒマラヤを上って霊験を得ようとする人に対して、ただひたすら坐禅を組むほど違う。”